髪を切る時間が、短くなった。

髪を切る時間が、短くなった。

以前は、都心の美容室まで出かけて、指名した美容師に髪を切ってもらっていました。

その人から、
「白髪は、染めずに自然に残した方がいいですよ」
と言われてから、髪はまったく染めていません。

自分ではよく分からなかったのですが、そう言われてみると、白髪を隠さない方が今の自分には合っているように思えました。

美容室へ行けば、髪を切ってもらいながら、いろいろな話をします。

仕事のことや、最近の出来事。
自分より若い美容師との会話も、それはそれで面白い時間でした。

ただ、生活の拠点が都心から少し離れ、以前ほどその美容室へ行かなくなりました。

最近通っているのは、三鷹にある1,200円のカット店です。
椅子に座ると、5分か10分ほどで終わります。

美容師は何人かいて、担当する人は毎回変わります。
それでも、スタンプカードに前回のカット内容が書かれているので、大きく違う髪型にはなりません。

ほとんど会話もありません。
座って、髪を切ってもらい、終わったら帰る。

妻に聞いても、
「全然、それでいいんじゃない」
と言います。

自分でも、特に困ることはありません。
むしろ今は、この短さと静かさが心地よくなりました。

暮らしが変われば、必要なものも変わる

以前の美容室が嫌になったわけではありません。
時間をかけて髪を整えてもらい、会話を楽しむことにも、きちんと価値があります。

ただ、今の自分が髪を切る時間に求めているものは、以前とは少し変わりました。

きちんと整っていること。
時間がかからないこと。
余計に気を使わなくていいこと。

それで十分なのだと思います。

サラリーマンを辞めて、自分で会社を経営するようになってから、会う人も少しずつ変わりました。

誰とでも関係を保とうとしたり、無理に会話を合わせたりすることも減りました。
もちろん、人との出会いや会話は大切です。

ただ、自分とは合う必要のない人とまで、無理に関係をつくらなくてもよくなりました。

それは、人間関係が狭くなったというよりも、自分の時間をどこに使うのかが、少し分かるようになったということかもしれません。

隠さず、時間をかけすぎず
白髪を染めないことも、短時間で髪を切ることも、若い頃なら選ばなかったかもしれません。

けれど今は、何かを足して若く見せるよりも、そのままの自分を整える方が自然に感じます。
髪は、短時間でも整います。
服も、たくさんの手間をかけなくても、着るだけで自然に整うものがいい。

年齢を重ねることは、いろいろなものを諦めていくことではなく、
自分に本当に必要なものが、少しずつ分かってくること。

最近は、そんなふうに思っています。

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